hasu-footballのブログ

サッカー関連の記事多め。何かしら得ることのある内容にするつもりです。

J1残留争いの展望

いよいよ佳境に入ったJ1。今季は資金力のあるチームがシーズン前の補強をケチケチした結果前半戦で爆死し、慌てて後半戦から補強をしたということもあり、戦力差のほぼない、世界的に見てもきわめて稀な大混戦になっている。

さて、そんな今季のJ1において、現時点で残留争いをしているのはこの9チーム。(今日の長崎vs磐田の結果次第で順位は変動するものの、この9チームが残留争いをすることには変わりない)

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1チームずつ、最近見ていて感じたこと、残留の可能性などを書いていく。

 

ガンバ大阪 降格可能性 20%

一時期は最下位にまで落ちたが、元日本代表の今野泰幸が復帰してからは完全に別チーム。全てがちぐはぐだった中盤は統率され、攻撃陣もファンウィジョが復帰したこともあり迫力が1.5倍増しに。各ポジションに日本代表クラスを揃えているので、やはり底力がある。今野が離脱した場合に、代役が事実上いないのが心配だが、これに関しては今野のフル稼働を祈るしかない。

 

横浜F・マリノス 降格可能性 30%

伊藤翔が離脱した時はどうなることかと思ったが、ここに来て仲川輝人が覚醒。ウーゴ・ヴィエイラに相手が引きつけられたところを、小柄な体を活かして一瞬で突く。中盤の守備力には不安があるが、屈強な外国人2人で構成するセンターバックが悪くないので何とかなりそう。全体的に、J2降格がふさわしいチームではない。

 

ヴィッセル神戸 降格可能性 50%

イニエスタボランチに置く攻撃的なサッカー。理想を突き詰めたい気持ちもわかるが、今シーズンは残り5試合。残り5試合は残留するために現実的な戦い方に徹し、来季から大型補強もした上で理想を目指していけばいいのでは? と思わないこともない。正直、今のメンバーでは(特に守備陣は)個の力の限界を感じる。何よりこのチームは、今後の対戦相手が厄介。(残留争い中だったり今絶好調だったり)  神戸の降格は殆どのJリーグファンにとって想像したくない話だが、今のままでは十分可能性がある。

 

湘南ベルマーレ 降格可能性 70%

曹貴裁スタイルを完成させ、健闘している。ただいかんせん個々の能力はJ1最弱レベルなので、今後残留に向けた決死のバトルが始まった時に力負けしそうな予感がする。そしてここも、神戸と同じく今後の対戦相手が厄介。ルヴァン杯決勝に進出したことは喜ばしいが、そのために負担がかかってJ2降格なんてこともありえない話ではない。なにせ走力が武器のチームなので。

 

名古屋グランパス 降格可能性 30%

前線には、1人で前に進めるテクニシャン前田、アイデアの宝庫シャビエル、放り込めばなんとかしてくれるジョーがおり、青木や和泉と言った個人技に優れた選手、玉田という信頼できるベテランも周りにいる。小林のところは不安要素だが、エドゥアルド・ネットがいるので中盤の守備もだいぶマシに。最終ラインはまだ不安が残るが、キーパーがランゲラックだしまあ何とかなるっしょ。1試合少ない中でのこの順位だし、降格はしないと思う。

 

サガン鳥栖 降格可能性 40%

上位チームに普通に勝利。個々の能力で見れば優勝争いをしていてもおかしくないチーム。権田が絶好調なので、守備陣も最後の最後で踏ん張れている印象。自動降格圏にまで落ちることは無いように思える。プレーオフに回ったとしても楽勝だろう。ただ1つ、今後の対戦相手が厄介なのは不安要素。特に最終節の相手が鹿島なのが…

 

柏レイソル 降格可能性 70%

なにせ監督が素人なので、本当は降格可能性を90%にしたいチーム。まあ監督は形だけで実際はキャプテンの大谷が色々指示を出しているようだし、そもそもメンバー的には優勝を狙えるわけだし、70%ということに。ただ、今後の対戦相手が、残留争いチームの中ではダントツで厳しい。中村航輔が復帰するか、たまに見せるブーストを発揮するかしなければ、全試合黒星でもおかしくない。

 

ジュビロ磐田 降格可能性 80%

柏の正反対。監督は優秀なのに選手個人の能力が低い。アダイウトンとムサエフという、戦術的に欠かせない選手が離脱しているので仕方ない面もあるが、この戦力ではさすがに…。 さらに恐ろしいことに、今後の対戦相手がほぼ全て上位陣。かなり厳しい。

 

V・ファーレン長崎 降格可能性 80%

現時点での勝ち点的には降格間違いなしに思えるが、鳥栖、柏、磐田に比べると今後の対戦相手が緩い。なので上手くいけば今後黒星無しでシーズンを終えられる可能性も。結局は他力本願ではあるが、意外に残留の可能性は残っていると思われる。昨シーズンのプレーオフで見せた粘り強さを発揮できるか。

 

 

こうして改めて考えてみると、やはり柏、磐田、長崎がかなり危ない。柏については圧倒的な戦力を理由に残留を楽観視する声も多いが、監督が圧倒的に足を引っ張ること、今後の対戦相手が強いことを考えると安心できない。プレーオフ圏内(16位)に踏みとどまれば、J2のチームに負けることはまずないと思われるので残留出来るだろう。それが現実的な目標か。同じことは湘南と鳥栖にも言える。その他のチームはもう少し上を目指せるだろう。