hasu-footballのブログ

サッカー等の話

東京五輪でのボランティア経験は、就活の役に立つか?

〈前提として〉

就活では「あなたが学生時代に力を入れたことを教えてください」とやたら聞かれる。同様に、「あなたの強みを教えてください」という質問も非常に多い。 (基本的にはこれに対する回答を*エントリーシートに書かせて、面接でその内容について深く訊いてくる感じ。)


*エントリーシート…会社に送る応募用紙。近年は(手書き!とか言ってる一部のバカ企業を除き)基本的にインターネット上で送る。基本情報(名前とか学歴とか)だけでなく、いくつかの質問(志望動機とか上に書いた2つとか)に300〜500字程度で回答しなければならず、徹夜で作成する学生が多い。なお俺は事前に質問内容をネットで調べて回答を完成させた状態で就活解禁日を迎えたので楽勝だった。ちなみに、通過率は学歴によるが、高学歴でも半分は落とされるという意外に狭き門。俺もかなり念入りに作ったが3分の1は落ちた。



話を戻そう。

「学生時代に力を入れたこと」、「あなたの強み」の2つはほぼ全ての会社で尋ねられるが、この厄介な質問に答える際に役立つのが、「留学・部活動・サークル・ゼミ・バイト・ボランティア」だ。

※たまに「私は勉強を頑張りました!」という人もいるが、その場合は優れた成績を収めている必要があり、大抵の(ダラけきった文系)学生はこのエピソードを避ける。 (そして皆、出来の悪いアンドロイドのごとく「サークルの幹事長を〜」とか「バイトリーダーを〜」とか言うのである。)


エントリーシートや面接での定番質問に回答するためには、「留学・部活動・サークル・ゼミ・バイト・ボランティア」を最低2〜3個は経験しておかないと不利。(1つではいけない理由は後述)

東京五輪のボランティアを高校生や大学生に勧める大人がいるのは、そういうわけ。

では次の段落で、東京五輪のボランティアに参加することが就活で有利に働くのかどうかを考える。


〈結論〉

内容による。そう。ただ参加するだけたら誰にでもできる。問題は、そこで何をしたか。したことによっては相当有利になると思う。


〈そもそも2つの定番質問の目的は?〉

これは就活経験者なら絶対に知っていることだが、企業は別に半端ない経験談とかイケメンエピソードとかは求めていない。ぶっちゃけ、コンビニのバイトでも近所の子どもとの触れ合いボランティアでも特に問題ない。

企業側が2つの定番質問を使って知ろうとしているのは、「この人はどんな人なのか」 「この人はどんな考え方をするのか」 「この人は課題にぶつかった時にどう対処するのか」 といったことだからだ。経験自体はさほど関係ない。(とはいえ留学経験はかなり有利だった印象がある。やはり留学は強い。あと会社によっては体育会系部活経験者を優遇していたりする。俺はそういう会社はハナから受けなかったけどな。)


東京五輪のボランティアをしました!」 なんてエピソードはありふれているし、企業側からしても「またか」 と思うだろう。ただボランティアに参加するだけじゃあ、なんの武器にもならない。


だが、

・目的を持って参加する (外国人を英語でエスコートしたい!、自分の能力を高めたい! とか)

・頭を使って課題を解決する (こんな課題にぶち当たったが、頭を使って解決したぜ!)

・自分の強みを活かす (英語力、コミュ力、リーダーシップ、意見をまとめる能力 とか)


といったことをボランティアの中で実践出来たなら、それは立派な「就活で使えるネタ」になる。

あとはそれを自分の言葉でうまく表現すれば、かなり有利に働く可能性が高い。


(とは言っても、そんなことを考えながらボランティアに参加するのって難しいんだけどね。ほとんどの学生は就活生になったタイミングで一生懸命昔の記憶をほじくり出して、そこから就活に使えそうなエピソードを作り出す(嘘・誇張含む)わけだし。

それに、そんなに頑張っても給料は出ないんだよね。無償でそこまで頑張れる学生を欲しがるのは、ブラック企業ばかりかもしれない。)


まあとにかく、簡単に言えば、

「ボランティアに参加するだけじゃ大して有利にならない。大事なのは、そこで何をしたか。何をどう考えたか。何を得たか。そしてそれらを説得力あるストーリーにまとめて企業の伝える力。」

って感じかな。


(6月面接解禁制度が廃止されるかもしれないとか言われているし、人工知能を採用に使う企業も増えてきているしで、) これから就活のあり方は変わっていく可能性が高い。だが、上に挙げたことは必要だろう。その人の知能・人間性・考え方・行動力等を知るには最適な質問だから。



えっ? 蓮ならどうしたかって?

多分参加しなかったよ。俺暑いの苦手だし、割に合わない労働も面倒くさいし。それに、就活に活かせる経験を積むなら他にも色々あるしね。前に挙げた6つからどれか3つくらい選んでやっていたと思う。

(ちなみに、1つだとネタが切れたり答えられない質問があったりするので注意。例えば「上に挙げた経験以外でのエピソードを〜」とか言われたら終わる)


ただ、これは東京五輪と就活が被らなかった男の勝手な意見であって、あくまで参考程度にしてほしい。学生のみなさんは、周りをよく見て、参加している人が多かったら参加してみてもいいと思う。 

だってさ、「自分は参加せぬ!他のエピソードで勝負するんじゃ!」という鋼の意志があればいいけど、それがない人は心配になるでしょう。周りはみんなボランティアで充実した時間を過ごしているんじゃないか…って。それは精神的に良くない。常にクヨクヨする羽目になるし、就活で上手くいかないと「やっぱボランティアに参加しておけばよかったのかなぁ…」と後悔してメンタルをやられる原因になる。


こんなに長々と書いておいて無責任な締め方になるが、結局、

参加するかどうかは自分で決めるしかない。

俺に「オリンピックのボランティア、応募したほうがいいっすかね?」と訊かれても、わからない。あなたの個人情報を詳しく知っていても迷うレベルだから。

参加することのデメリットはある。猛暑の中での仕事なので体を壊すリスクがあるし、その時間で他の貴重な経験を積める可能性もある。何より無給だ。今の時代にそんなことをやっていて悔しくならないか?

一方で、参加しないことによる精神的恐怖も考慮しておくべきだらう。参加しないことで「参加してないのは自分だけでは」「みんなこっそり参加しているのでは」「就活大丈夫かなぁ…」「やっぱ参加しておけばよかった…」と病んでしまうリスクがある。

メリットとデメリットとを、天秤にかけて考えるしかない。



自分でもカオスな文章になっていることはわかるが、まとめると


参加する or 参加しない ……メリットやデメリット、他のやりたいこと(留学とか)の有無、自分の周りの参加状況などから総合的に考えて決断する。


参加する を選んだら…目的を持って、強みを活かしたり探したり、頭を使って行動したりすること。どうせ参加するなら、他の人と一味違うエピソードを作ろう。何も考えずただ漫然とボランティアに参加しても、ただの「ブラック企業の職場体験」にしかならない。時間と体力の無駄の極み。


参加しない を選んだら…参加しない代わりに何をするのか。就活で使えるエピソードが1つ減るのだから、ほかに何かしなければ意味がない。東京五輪以降の経済がどうなっているかは全く想像がつかない。下手したらギリシャのように悲惨なことになるかもしれない。その場合は厳しい就職活動が待っている。その中で何か自分を助けてくれるような、武器になるような経験をしよう。現時点では留学が最強の経験だと思われる。だが2年後にはどうなっているか。周りの大人やキャリアセンターの職員にも聞きながら、計画的に行動することを勧める。