hasu-footballのブログ

サッカー関連の記事多め。何かしら得ることのある内容にするつもりです。

この文章の仕掛け、わかりますか? (以前ツイッターに載せたものです)

以前ツイッターにも載せた、ちょっとしたエッセイです。大掛かりな「仕掛け」があります。気づけますか?

未見の方はぜひとも読んでみてください。↓

 

 

果たしてこれは判断ミスだろうか。 

僕は思い出すたびにやるせない気持ちになる。

齋藤飛鳥によく似た可憐な女性からのデートのお誘いを断ったのだ。 

そう、思い返せば、当時は無名だったが彼女は乃木坂46齋藤飛鳥に似ていた。

大学2年の夏、アルバイト先で同僚の女子大生に「今度の土曜日、2人で浅草に行かない?」と誘われたのだが、よりによってその日は僕が「鹿島アントラーズvs名古屋グランパス」を観に行く日だったのだ…。

何を言いたいか想像がついたかもしれないが、僕は試合観戦を優先し、イニエスタの如くひらりと、デートのお誘いをかわしてしまったのだ。

まさかこれが原因で、好意を寄せてくれていた女性に無視されることになるとは、未熟な僕には想像できなかった。 

僕の「鹿島vs名古屋を観に行きたい」という意志は、2006年W杯のイタリア代表の守備同様、堅固すぎたのかもしれない。

大学2年の夏、友人から「鹿島アントラーズvs名古屋グランパス」の特等席のチケットを一枚だけ貰った時の僕は、後に何が起きるかも知らず、今思えばエムバペのような期待と興奮を隠せない無邪気な顔をしていた気がする。  

そう、これは切ない話だ。 ちなみに、この件でJリーグを嫌いになどならなかったことは覚えておいてほしい。 

粘着質な人間ではないので。 

心配ご無用。 

これを読んだ人は「こんなに詳細に書いたら特定されるのでは?」と思うかもしれない。

これは僕の判断ミスの話だ。

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正解は下に↓

 

 

 

 

 

結局判断ミスだと思っているのか? と疑問を抱かせる意味深な終わり方はもちろんそうなのだが、もっと大きな仕掛けがあったのだ…

それは、「最後の段落から前に遡っていっても文章として成り立つ」ということ。

試しに「これは僕の判断ミスの話だ。」から上に向かって読んでいってほしい。

ね、成り立つでしょう?笑

 

The reason why I post tweets about movies.

俺が映画ツイートをする理由


「蓮はなぜ毎日映画のツイートをするんだろう? サッカー関連のツイートに比べるとRTやいいねが少ないし、第一サッカー垢なのだから映画のことをつぶやく意味はないのでは?」

 


と思う人がいるかもしれない。

この問い (実際に問われたことはないが) に今回は答えようと思う。

 


俺が映画ツイートをする理由は2つある。

 


1つ目は、「意外と反応が大きいから」

たしかに一見したところでは、映画関連のツイートにはRTもいいねもあまりついていない。しかし、垢主である俺のみ見ることのできる"インプレッション"や"エンゲージメント"を見てみると、毎回安定して200人近い人が興味を持って映画ツイートを見ていることが判明する。

つまり、1つ目の理由は「需要があるから」とも言い換えることができる。

 


2つ目は、(これが大切なのだが)、「サッカーと映画は似ているから」

以前俺は、こんなツイートをしている。

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要するに、サッカーと映画には共通点が多いのだ。

 

俺をフォローしている人の9割9分はサッカーに興味を持っている人だろう。しかしその中で、サッカーと共通する点が多く、サッカー並みに面白く、話のネタにも教養にも心の支えにもなり、さらには語学の勉強にもなってしまう優れもの「洋画」に興味がある人はどれくらいいるだろうか。

ふとそんなことを考えた俺は、「サッカーに興味があれば映画にも興味を持てる可能性が高い。しかし映画に興味を持つサッカー好きはまだまだ少ない。加えて、残念なことに地上波がジブリかクソ洋画しか放送しないせいで、若者が昔のように受動的に良質な映画に触れることもできない。ならば俺が役に立とう」 と決めた。

もちろん自己満足であったり、短めのレビューを書くことによって映画を再評価したりするといった目的も潜在的にはあるのだろう。

しかしはっきりと自覚している目的はあくまで、前の段落に書いたものだ。

 


最後に、「こんな映画が観たい」というのがあったら、いつでもリプやDMで尋ねてほしい。答えられる範囲で喜んで答える。(恋愛映画にはあまり興味がないので、一般論(世間一般での評価)に基づいた回答になる)

これはこの記事を最後まで読んでくれた人のみが享受できる特権である。(何を偉そうに)

 


There has to be something in every role that interests you.

どんな役にでも面白みがあるものだ。

クリント・イーストウッド (アメリカの俳優・映画監督)

 

 

ゼムノビッチの講演会

僕が中学生の頃、とあるイベントにゼムノビッチがやって来た。

「いやいやゼムノビッチって誰やねんw」と思った人もいるかもしれない。特に若い人には全く心当たりがないだろう。

彼は、清水エスパルスを強豪に育て上げたり、日本代表やJリーグに提言をしたり、今でも日本の下部リーグを指導していたりする、知る人ぞ知る名監督なのだ。(それとハリウッド俳優のリーアム・ニーソンに似ているので興味があったらググってみて)

 

とまあ、今だからこそ知っている訳だが、当時は僕は「いやいやゼムノビッチって誰やねんw」と思ったものだ。が、「元清水の監督らしいし外国人だし、なんか面白そうだな」と、軽い気持ちで講演会に参加した。

 

さて、講演会が始まった。驚いたことに、通訳がいなかった。遅刻かな? 通訳来るまで寝てようかな? とか考えていたら、片言の日本語が聞こえてきた。そう。彼は日本語を話せたのだ。(ちなみに彼が日本語を話せることは、サッカー通の間では有名だそう)

 

加えて、参加者全員がサッカー経験者だったためか、講演会の内容は当初予定していたよりも深いものになっていった。当時のエスパルスの戦術を、プロジェクターで映し出した映像を使って詳しく解説してくれたのをよく覚えている。当時の僕はサッカーにさほど詳しくなかったが、それでも「わかりやすいな」と感じた。

 

日本語で丁寧に、戦術、監督の心構え、当時のエスパルスの選手や日本代表の秘話などを事細かに語ってくれたゼムノビッチは、

 

「監督が戦い方を決めます。選手は一生懸命その戦い方をしてくれます。それで試合に勝てなければ、それは監督の責任です。」

 

と言ってマイクを置いた。

 

今思えば言っていることはごく普通だし、当時の僕もそう思っていたはずだ。

しかし、2時間近く楽しそうに、熱く戦術を語ってきてからの、この台詞である。

「私の話はこれで終わりです」「以上です」などの締め台詞のない、珍しい締めくくり方に妙に感銘を受けたものだ。

 

これが外国人特有の話術か。(当たり前だけど)僕にはできないし、下手したら殆どの日本人は出来ないのではないか、とふと思った。

 

プロの監督の話をじっくり聞けたことだけでなく、このようなスピーチの技法に触れられたこともあってか、なんとなく聞きに行ったこの講演会の記憶は今でも鮮明に残っている。

 

何もサッカーに限った話ではない。その道の達人の話を生で聴くことは、少年少女にとって代替しえない素晴らしい経験になる。

どのジャンルにおいても、達人というものは経験値が桁違いであり、それゆえか、何かしら常人とは違う光るものを持っている。

しょうもないバカップルや中途半端なYouTuberに熱狂するのも別にいい。そんなことにまでケチをつけるつもりはない。が、できれば子ども達にはできるだけ早く、そういった達人たちの生の話を聞かせてあげたいものだ。まぁ、自分子どもいないけど。てか結婚もしてないけど。言ってしまえば彼女すらいないけど。

 

ゼムノビッチさん、あの時は素晴らしい講演をありがとうございました。これからも日本サッカーをよろしくお願いします。

 

The greatest education in the world is watching the masters at work.

世界で最も素晴らしい教育とは、仕事中の達人を見ることだ。

マイケル・ジャクソン (アメリカの歌手)

 

小学生時代の恋と乃木坂46 (ちょいキモ)

皆さんは初恋の相手をはっきりと覚えているだろうか?

俺は覚えている。


初恋の相手は小1の時のクラスメイト・Eさんだった。彼女に関しては、大人になってから改めて見てみて「大して可愛くなかったんだな」と気づいた。(すまない)


その後3年生の頃、今度は隣のクラスの学級委員長だったTさんに恋をした。この子は今思い出してもめちゃくちゃ可愛く、運動神経抜群で、おまけに胸がデカかった。(性欲など特に無いガキでも「魅力的だ」と本能的に感じていた。)

Tさんには頭脳とリーダーシップもあり、しかも皆に優しく、先生たちもメロメロだった覚えがある。(ちなみにこの人はタレントの加藤里保菜にクリソツ。年齢も出身地も違うので別人だろうけど)


その後も俺はTさん一筋だったが、4年時にクラスメイトになったしっかり者のYさんにも興味があった。この人は頭脳明晰で頼りになる反面、性格がキツイことで知られていた。しかしなぜか、俺にだけはツンデレだった。(だから好きになるという幼稚な発想)  (いや、幼稚でもないか。こういう成人男性多いよな) 

その後東京の高級住宅街に引っ越してしまったのでなんの情報も入っていないが、彼女は性格的に広告代理店か弁護士事務所あたりで働いているような気がする… あるいはリクルートとか楽天とか…? 要するに典型的なキャリアウーマンタイプなのだ。(あくまで想像。なんか髪型がブルゾンちえみに似てたし)


ところで、ここまで俺のちょいキモ恋話を読んできた人の大半は

「で、乃木坂ってなんなのよ。こちとらそれを知りたくて読んでいるんだよ」

と考えているに違いない。



ここまで俺が恋話を語ってきたことには理由がある。

それは、小学校時代の同級生に乃木坂46の現メンバーがいたにもかかわらず、俺の眼中に一切入らなかった ということを強調するためだ。


皆さんは「将来乃木坂に入るような美少女がいれば眼中に入るだろうがマヌケ! お前はスタメンを星占いで決めていたドメネク並みの無能か!」と思うだろう。だが、入らなかったのだ。

これは俺の審美眼がマズかったのではない。

単に、彼女の存在感があまりにも薄すぎたのだ。(←人のせいにするクズ)


真面目に書くと、彼女(仮名:Xさん)は存在感がなかった。小学生という謎の可愛い生き物はやたらと運動神経で人を判断する傾向にあるので、運動音痴だったXさんが目立たなかったのも仕方ない。

加えてXさんは勉強が出来たり歌が天才的だったりピアノが弾けたり絵が上手かったりといった特徴もなかった。

それゆえに、(今思い出してみれば典型的なアイドル顔なのだが)、我々ガキの眼中には入らなかったのだ。換言すれば、TさんやYさんのような、ガキの目でも認識できる、わかりやすい長所がなかった。

いや、もしかしたら我らガキに限らず、周りの大人もXさんについて「可愛いだけで他はなーんの取り柄もないよねー」とか言っていたかもしれない。


ちなみに彼女は、前述のTさんと仲が良かった。(これは完全な蛇足) (俺としたことが)


そんな、可愛いだけで他は何やってもダメだった女の子が、今や真に評価されている国民的アイドルグループでそこそこの地位に就いているのだから、わからないものだ。

彼女自身が大きく自己変革を遂げたのか、それとも単に小学校の水が合わなかったのか、いずれにせよ俺には、なぜあの目立たない物静かな少女が今アイドルとして活躍できているのかわからない。


今も彼女のことはチラチラっと気にしているけどな。


あっ、「そのメンバーって誰ですか?」とな聞かないでな。顔と名前と上に書いた情報以外、俺は何も知らない。つまりXさんがどのメンバーなのかを知ったところで、「昔は影が薄かった」という情報しか手に入らないのだ。俺も後悔しているよ。仲良くしとけばよかったなぁ〜って。まあ仲良くしていたところでどうせ忘れられてただろうけどな。


追記: あー、久々にTさんに会いてえなあ。(20代男性)


You know you’re in love when you can’t fall asleep because reality is finally better than your dreams.

(意訳) あなたは恋に落ちている時、なかなか寝付けないでしょう。なぜなら現実は結局、夢よりも素晴らしいものだから。

ドクター・スース  (アメリカの絵本作家、詩人)


幼い頃から戦術を教えるべきか? (+日本のサッカー番組について)

タイトルの内容は、サッカー教育に携わる人の間でよく議論になっている。

「幼いうちは難しいことよりもとにかくサッカーを楽しんでほしい。難しいことを教えるのは中学あるいは高校からでよい」

vs

「幼い頃から戦術やポジショニングを教えなければ、脳筋になる」


日本ではチームによって様々な印象があるが、海外では国の方針で徹底的にどちらかに偏っていることがある。そして、それらの国の間に明白な差があるわけではない。つまり、どちらが正解かは断言できないのだ。


両者のハイブリッド、すなわち、楽しく戦術やポジショニングを教えられれば最高だろう。これさえできれば、子どもたちはサッカーの奥深さを早い段階で知ることができ、しかしサッカーを嫌いにはならない。



〜ここで、実は戦術を教えること自体に反対している人がいることも紹介しよう。彼らは

「自分で考えてプレーできることに惹かれてサッカーをやらせているのだから、戦術で縛ってほしくない」 と言う。なるほど一理ある。

しかし、そもそもサッカーの戦術はアメフトや野球のそれとは違い、選手の一挙手一投足を縛るものではない。あくまでも基本的な攻め方・守り方を定めているだけで、あとは選手の自由だ。戦術を無視した方がよいと判断した上で無視すれば、怒られない。(でも単に戦術を忘れていたとかで無視したら怒られるよ) 〜


戦術やポジショニングなど、感覚よりも理屈に近いことを教えること自体は、決して悪いことではない。 子どもを将来プロにするつもりがなくても、サッカーの戦術やポジショニングを学ぶこと自体が知的な精神活動であるため、子どもの成長にとって有益である。

あくまでも問題は、それらを面白く教えることが非常に難しく、大抵の子どもは「つまんない」「いいから試合させてよ」とダダをこねてしまうことだ。



だから、地上波サッカー番組で、戦術をもっと解説してほしい。

例えばやべっちFCは日本のサッカー少年なら誰もが見ている番組だ。日本一録画されているスポーツ番組だったりする。

しかしこの番組はバラエティ色が強く、あまり難しい話をしない印象がある。だからこそ子どもに人気なのかもしれないが、おそらくやべっちFCだけ見ていてもサッカーの深い部分に詳しくなることはない。


子どもに、本当にサッカーに詳しくなって欲しいと思ったら、

スーパーサッカー (データや戦術をちょっぴり詳しく解説している)

サッカーアース (楽しさ×深さ という観点で見れば間違いなく日本一のサッカー番組)

Jリーグタイム (少し退屈だがNHKならではの正確な解説を聞ける)


あたりを見せた方がいい。大半の子はマニアックなサッカー番組には飽きてしまうだろうが、この3つなら、飽きない。

これらを見て「もっと詳しくなりたい」と言い出したら、そこから専門的な番組や雑誌やサイトを見せればいいと思う。


それから、日本でもゴールデンタイムにサッカー専門番組を放送したら面白いのでは? と考えている。あまりマニアックなものではなく、しかし軽すぎず。それこそサッカーアースのような番組を。

視聴率が5%にも届かないゴミバラエティが氾濫している今のゴールデンタイムならば、十分勝負できるだろう。特に火曜日は穴場。(本当は金曜日が一番ゴミなんだけどね。試合から間が空きすぎるから無理ネ)


この国にはサッカー日本代表しか観ない人が多いが、そもそも、サッカーに全く興味がない人は代表戦すら観ない。

つまり、国民の5割はサッカーに多少なりとも興味があると考えていいだろう。

彼らの何割かでも取り込めれば、その番組はビッグコンテンツになれる。


Jリーグと海外サッカーのハイライト、そこに戦術的な解説を組み込んだサッカー総合番組を是非とも作ってほしい。

それをゴールデンタイムに放送すれば、軽薄な知識で日本代表やJリーグにケチをつける人が大幅に減るだろうし、Jリーグに興味を持つ人が出てくることも期待できる。

これは地域振興の手助けにもなる。


日本のマスメディアはサッカーを過小評価し、なるべく露出させまいと努力している印象があるが、そんなことをしていたらこの国は世界から置いていかれる。そういう時代だ。サッカー不毛の地・アメリカですらサッカーが盛り上がっている時代だ。(なおアメリカのマスメディアもサッカーを冷遇し現地ファンから批判されている模様。どこも既得権益にしがみつくのは一緒なんだね。)


ここいらで思い切ってパラダイムシフトを計ってみてはいかがだろうか。


話がだいぶ大きくなったのでまとめる。

幼い頃から戦術を教えること自体は良いことだ。しかしそのせいでサッカーを嫌いになる子が出てくるかもしれない。それゆえ、戦術を楽しく教えることが大切だ。しかしそれはとても難しい。出来ないコーチも多いだろう。だからこそ、その道のプロが集まって「楽しみながらサッカーに詳しくなれる」番組を作り、子どもがリアルタイムで観られる時間帯に全国放送してほしいという主張だ。 


In the education of children there is nothing like alluring the interest and affection, otherwise you only make so many asses laden with books.

(意訳) 子どもの教育においては、興味と愛着を持たせることが最も大切である。そうでなければ、本を背負っただけのロバを大量に生産することになる。

モンテーニュ (フランスの哲学者)



東京五輪でのボランティア経験は、就活の役に立つか?

〈前提として〉

就活では「あなたが学生時代に力を入れたことを教えてください」とやたら聞かれる。同様に、「あなたの強みを教えてください」という質問も非常に多い。 (基本的にはこれに対する回答を*エントリーシートに書かせて、面接でその内容について深く訊いてくる感じ。)


*エントリーシート…会社に送る応募用紙。近年は(手書き!とか言ってる一部のバカ企業を除き)基本的にインターネット上で送る。基本情報(名前とか学歴とか)だけでなく、いくつかの質問(志望動機とか上に書いた2つとか)に300〜500字程度で回答しなければならず、徹夜で作成する学生が多い。なお俺は事前に質問内容をネットで調べて回答を完成させた状態で就活解禁日を迎えたので楽勝だった。ちなみに、通過率は学歴によるが、高学歴でも半分は落とされるという意外に狭き門。俺もかなり念入りに作ったが3分の1は落ちた。



話を戻そう。

「学生時代に力を入れたこと」、「あなたの強み」の2つはほぼ全ての会社で尋ねられるが、この厄介な質問に答える際に役立つのが、「留学・部活動・サークル・ゼミ・バイト・ボランティア」だ。

※たまに「私は勉強を頑張りました!」という人もいるが、その場合は優れた成績を収めている必要があり、大抵の(ダラけきった文系)学生はこのエピソードを避ける。 (そして皆、出来の悪いアンドロイドのごとく「サークルの幹事長を〜」とか「バイトリーダーを〜」とか言うのである。)


エントリーシートや面接での定番質問に回答するためには、「留学・部活動・サークル・ゼミ・バイト・ボランティア」を最低2〜3個は経験しておかないと不利。(1つではいけない理由は後述)

東京五輪のボランティアを高校生や大学生に勧める大人がいるのは、そういうわけ。

では次の段落で、東京五輪のボランティアに参加することが就活で有利に働くのかどうかを考える。


〈結論〉

内容による。そう。ただ参加するだけたら誰にでもできる。問題は、そこで何をしたか。したことによっては相当有利になると思う。


〈そもそも2つの定番質問の目的は?〉

これは就活経験者なら絶対に知っていることだが、企業は別に半端ない経験談とかイケメンエピソードとかは求めていない。ぶっちゃけ、コンビニのバイトでも近所の子どもとの触れ合いボランティアでも特に問題ない。

企業側が2つの定番質問を使って知ろうとしているのは、「この人はどんな人なのか」 「この人はどんな考え方をするのか」 「この人は課題にぶつかった時にどう対処するのか」 といったことだからだ。経験自体はさほど関係ない。(とはいえ留学経験はかなり有利だった印象がある。やはり留学は強い。あと会社によっては体育会系部活経験者を優遇していたりする。俺はそういう会社はハナから受けなかったけどな。)


東京五輪のボランティアをしました!」 なんてエピソードはありふれているし、企業側からしても「またか」 と思うだろう。ただボランティアに参加するだけじゃあ、なんの武器にもならない。


だが、

・目的を持って参加する (外国人を英語でエスコートしたい!、自分の能力を高めたい! とか)

・頭を使って課題を解決する (こんな課題にぶち当たったが、頭を使って解決したぜ!)

・自分の強みを活かす (英語力、コミュ力、リーダーシップ、意見をまとめる能力 とか)


といったことをボランティアの中で実践出来たなら、それは立派な「就活で使えるネタ」になる。

あとはそれを自分の言葉でうまく表現すれば、かなり有利に働く可能性が高い。


(とは言っても、そんなことを考えながらボランティアに参加するのって難しいんだけどね。ほとんどの学生は就活生になったタイミングで一生懸命昔の記憶をほじくり出して、そこから就活に使えそうなエピソードを作り出す(嘘・誇張含む)わけだし。

それに、そんなに頑張っても給料は出ないんだよね。無償でそこまで頑張れる学生を欲しがるのは、ブラック企業ばかりかもしれない。)


まあとにかく、簡単に言えば、

「ボランティアに参加するだけじゃ大して有利にならない。大事なのは、そこで何をしたか。何をどう考えたか。何を得たか。そしてそれらを説得力あるストーリーにまとめて企業の伝える力。」

って感じかな。


(6月面接解禁制度が廃止されるかもしれないとか言われているし、人工知能を採用に使う企業も増えてきているしで、) これから就活のあり方は変わっていく可能性が高い。だが、上に挙げたことは必要だろう。その人の知能・人間性・考え方・行動力等を知るには最適な質問だから。



えっ? 蓮ならどうしたかって?

多分参加しなかったよ。俺暑いの苦手だし、割に合わない労働も面倒くさいし。それに、就活に活かせる経験を積むなら他にも色々あるしね。前に挙げた6つからどれか3つくらい選んでやっていたと思う。

(ちなみに、1つだとネタが切れたり答えられない質問があったりするので注意。例えば「上に挙げた経験以外でのエピソードを〜」とか言われたら終わる)


ただ、これは東京五輪と就活が被らなかった男の勝手な意見であって、あくまで参考程度にしてほしい。学生のみなさんは、周りをよく見て、参加している人が多かったら参加してみてもいいと思う。 

だってさ、「自分は参加せぬ!他のエピソードで勝負するんじゃ!」という鋼の意志があればいいけど、それがない人は心配になるでしょう。周りはみんなボランティアで充実した時間を過ごしているんじゃないか…って。それは精神的に良くない。常にクヨクヨする羽目になるし、就活で上手くいかないと「やっぱボランティアに参加しておけばよかったのかなぁ…」と後悔してメンタルをやられる原因になる。


こんなに長々と書いておいて無責任な締め方になるが、結局、

参加するかどうかは自分で決めるしかない。

俺に「オリンピックのボランティア、応募したほうがいいっすかね?」と訊かれても、わからない。あなたの個人情報を詳しく知っていても迷うレベルだから。

参加することのデメリットはある。猛暑の中での仕事なので体を壊すリスクがあるし、その時間で他の貴重な経験を積める可能性もある。何より無給だ。今の時代にそんなことをやっていて悔しくならないか?

一方で、参加しないことによる精神的恐怖も考慮しておくべきだらう。参加しないことで「参加してないのは自分だけでは」「みんなこっそり参加しているのでは」「就活大丈夫かなぁ…」「やっぱ参加しておけばよかった…」と病んでしまうリスクがある。

メリットとデメリットとを、天秤にかけて考えるしかない。



自分でもカオスな文章になっていることはわかるが、まとめると


参加する or 参加しない ……メリットやデメリット、他のやりたいこと(留学とか)の有無、自分の周りの参加状況などから総合的に考えて決断する。


参加する を選んだら…目的を持って、強みを活かしたり探したり、頭を使って行動したりすること。どうせ参加するなら、他の人と一味違うエピソードを作ろう。何も考えずただ漫然とボランティアに参加しても、ただの「ブラック企業の職場体験」にしかならない。時間と体力の無駄の極み。


参加しない を選んだら…参加しない代わりに何をするのか。就活で使えるエピソードが1つ減るのだから、ほかに何かしなければ意味がない。東京五輪以降の経済がどうなっているかは全く想像がつかない。下手したらギリシャのように悲惨なことになるかもしれない。その場合は厳しい就職活動が待っている。その中で何か自分を助けてくれるような、武器になるような経験をしよう。現時点では留学が最強の経験だと思われる。だが2年後にはどうなっているか。周りの大人やキャリアセンターの職員にも聞きながら、計画的に行動することを勧める。

森保ジャパン コスタリカ戦の選手評価

南野拓実 7.0………中央でキープ力やアイデア性を披露。相手にとって常に厄介な選手であり続けた。ただし存在感が消える時間帯があるのは課題。

小林悠 6.5………南野への胸パスは最高。さすがJ最強の日本人フォワードだなと思わせてくれるプレーが多かった。一方、ゴール付近でのプレーが少なかったのは勿体ない。

中島翔哉 7.5………ボールを持った時に何をするかわからない恐怖は流石。全てのクオリティが高い。あーあ。W杯で宇佐美じゃなくて中島を呼んでたらなぁ! セネガル戦には勝てたような気がするしポーランド戦でも負けなかったような気がするわ!

堂安律 7.0………全てが上手い。判断力、技術、キープ力etc… 20歳にして日本代表で最も安定感のある選手かもしれない。少しずつメッシに近づいている気がする。

遠藤航 7.0………やっぱり遠藤はボランチ。技術的に強豪相手にどこまでできるかはわからないが、絶妙なポジショニングは通用するだろう。頭の良さはやっぱり大事だ。

青山敏弘 6.5………致命的なミスもあったが全体的には冷静にクレバーに試合を操っていた印象。ただ今日は他の選手が目立ちまくっていたため、相対的に影は薄くなった。

佐々木翔 6.5………守備時の安定感はさすがだが、攻撃時に技術が足りず周りの足を引っ張るシーンも。やはり起用するなら3バックの左か。

室屋成 7.0………俺が以前書いた通り攻撃時の存在感が異常。守備時も体を張ったプレーでチームに貢献。ただし体を痛めないよう適度に加減する力も身につけてほしい。

槙野智章 6.5………まあ無難。彼にとって難しいシーンは特に無かった。彼がどの程度できるかは計算できるし、冨安でも良かった気がする。

三浦弦太 7.0………フィジカルモンスターのジョージとやり合うシーンが槙野よりも多かった印象があるので少し評価が高め。ただ相手が勝手にミスをすることも多く、ピンチそのものが少なかったので槙野同様評価は難しい。

東口順昭 6.5………彼も同様。唯一危なかったシーンが相手のチャレンジングなロングシュートという出番の少なさ。彼の良さを生かす場面は特に無かった。正直彼も不満はあるはず。


交代選手

浅野拓磨 6.0………相手の裏をかいて抜け出すのは相変わらず上手いが、相変わらずその後が遅い。トラップ技術が上達しないんだよなぁ。それとシュートを相手にカットされることが多すぎる。無理に打たず、切り替えしても良いのでは?

車屋紳太郎 6.0………特に目立った出番は無し。中島が下がって以降はチームが右サイドに偏重気味になったため仕方なさもあるが、左サイドの攻撃が無迫力だったのは彼の責任でもある。

天野純 6.5………ボールに触ればセンスを見せつけたが、セットプレーのキックの質は安定せず。(三浦へのキックは素晴らしかったが)。出場時間の割にはボールに触るシーンが少なかった。

守田英正 6.5………ボランチで使えよ!って感じだ。サイドバックも無難に出来てしまうが、彼の良さは中央で活きる。だが、伊東が裏を狙ったときに必ず完璧な縦パスを出していたのは流石。

伊東純也 7.5………短い出場時間でしっかりとしたインパクトを残した。相手が5バック気味だったこともあり縦への突破は鳴りを潜めたが、カットインからの意外に強烈で高精度な左足が代表でも火を吹いた。次はもっと長時間出場してほしい。

三竿健斗………出場時間が短かったので特に無し。遠藤が予想以上に良かったのでスタメン定着は茨の道か。センスは抜群なだけに、早く海外に出て経験を積みたい。


監督

森保一 7.5………短期間であれだけ連携を強化できたのは凄い。驚いた。ただ選手交代遅くね〜? 皆良かったから替えづらいのはわかるけどさ〜 国内組主体で挑む親善試合は今日しかないんだから、もう少し早いタイミングで選手を交代させても良かったんじゃね…


実況アナウンサー 7.5………無名が多いコスタリカの選手を間違えずに言えていた。ギャーギャー騒ぐこともなく、盛り上げるべき場面ではしっかり盛り上げていた。言っていることも無難ではあるがしっかりとした知識があることが感じられたし、良かった。

北澤豪 5.0………サッカーファンなら誰にでも言えるようなことばかりペラペラ話していた。「相手のシステムとの相性の悪さがあったが、システムを変えずに自分たちのペースに持っていくことに成功した」という解説だけはなるほどと思ったので5.0は確保。

城彰二 7.0………北澤に押されて発言機会が少なかったが、その分深く考えてから発言していたため言うことがことごとく的確だった。5ちゃんでも「城は攻撃の解説だけは神」と言われていたが、それは至極妥当な評価だと改めて感じた。


総括

初陣とは思えないほど連携が整っていた。その中で新戦力も技術の高さやメンタルの強さを見せつけ、最高の船出になった印象。

ただ、それらが実現したのはコスタリカの連携がめちゃくちゃだったお陰かもしれない。断言はできないが、それを忘れてはならないと思う。

今後強豪国との試合やアジアでの真剣勝負でも同じようにプレーできるかは、誰にもわからない。